英国文化漂うガーデンシティ
ビクトリアはカナダ西部ブリティッシュ・コロンビア州の州都です。
バンクーバー島の南端に位置し、ジョージア海峡をはさんで対岸のバンクーバーまでは飛行機で約30分の距離です。
歴史的な背景から英国文化を色濃く残し、町には花と緑が溢れ「ガーデンシティ」とも呼ばれています。
歴史的建造物も多く、中でもBC州議事堂やエンプレスホテルは有名です。
現在の主要産業は観光と政府関連事業です。
観光都市のため夏は留学生も含め多くの人で賑わいます。
目次
市内の語学学校
公立校
私立校
» ●EF
» ●Global Village English Centres
» ●Sprott Shaw Language College
都市情報:ビクトリア
- ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の州都です。
- カナダ西海岸に浮かぶバンクーバー島の南端に位置し、ジョージア海峡をはさんで対岸にはバンクーバーがあります。
- 都市圏人口は約35万人で温暖な気候から多くのリタイヤした人々が移り住んでいます。
知っておきたいミニ歴史
- ヨーロッパ人が入植するまでは先住民族のLekwungenの人々が狩りや食べ物の栽培を生業にして居住していました。
- イギリスの探検家キャプテン・クックが1778年にバンクーバー島の西海岸に上陸し、そこから先住民族との毛皮交易が始まりました。
- 1843年になるとハドソン・ベイ・カンパニーの交易代表ジェームス・ダグラス(写真)は、レクワンゲン族がCamosackと呼んでいたエリアに目を付けビーバー毛皮の交易市場(拠点)を建設し、ビクトリアの原型が作られました。また、英国女王にちなんでフォート・ビクトリアと正式に名づけられました。
- バンクーバー島はハドソン・ベイ・カンパニーが所有していましたが、英国の要求により1849年イギリス領バンクーバー島植民地となり、ジェームス・ダグラスは1851年に会社の交易代表を兼任の上、バンクーバー島植民地の総督に就任しました。
- 1854年当時のビクトリアの人口は約230人とごくわずかでしたが、1858年にブリティッシュ・コロンビア本土に金鉱が発見されると、その中継基地として数週間で2万人もの探鉱者や商人など様々な人々が一気に押し寄せ、いわゆるゴールドラッシュで沸きあがりました。
- 1862年ビクトリアは市となり市政がスタートしましたが、名称は1852年に既にフォート・ビクトリアから現在のビクトリアに改名されていました。
- 1866年にバンクーバー島植民地は本土のブリティッシュ・コロンビア植民地と統合された後、1871年にはブリティッシュ・コロンビア植民地はカナダ連邦に加盟し、現在のBC州となりビクトリアは州都となりました。
町の見どころ
- Butchart Gardens
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- セメント王ブッチャート氏の事業によって残された石灰石の採石場跡を1904年にジェニー夫人が庭園にし、いくつかのスウィートピーや薔薇を植えたのが始まりです。
- 今では毎年100万人以上の観光客が世界中から訪れる観光地となりました。
- 約6万7千坪の広大な敷地には有名なサンクンガーデンやローズガーデンなど5つのエリアがあり、季節ごとに移り変わる花々を1年中楽しむことができます。
- 2004年には正式にカナダ国家史跡に指定されました。
- ダウンタウンからの所要時間はバスで約1時間です。
- Oak Bay
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- オーク・ベイ・マリーナにはたくさんのヨットが停泊しており素晴らしい景観を楽しむことができます。
- マリーナではクルージングを楽しむことができるほか、野生のアザラシに餌をあげることもできます。
- 海岸から5分ほどのところにオーク・ベイ・ビレッジというエリアがあり、おしゃれなショップやカフェ、レストランなどが集まっています。
- 周囲は閑静な高級住宅街で古くからの住民も多く、手入れの行き届いたイングリッシュガーデンなども見ものです。
- ダウンタウンからの所要時間はバスで約20分です。
- Hatley Park Castle & Museum
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- お城は1908年にクレイダーロック城を建てた富豪の息子、ジェームズ・ダンズミュアが建てた大邸宅です。
- お城は現在ロイヤル・ローズ大学の本部として利用されていますので、ガイドツアーを通してのみ見学が可能です。
- 庭はハトレー・パークとして利用されており、海が一望できるローズガーデンや日本庭園の他、森林を縫うように15㎞のハイキングコースもあり、バードウォッチングを楽しみこともできます。
- ウェディングの記念撮影スポットとしても人気で、吹き抜けのエントランスは映画の撮影場所としても有名です。
- ダウンタウンからの所要時間はバスで約50分です。
- Beacon Hill Park
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- 海峡をはさんで対岸のアメリカ・ワシントン州のオリンピック国立公園を望むことができる大きな公園です。
- ダウンタウンからも近く、朝の散歩などに気軽に行ける場所でもあります。
- 遊歩道も整備されており、バードウォッチングや四季折々の花々を楽しむことができます。
- 世界一高い39mものトーテムポールや羊や山羊たちと触れあえる子供農場もあります。
- カナダの西から東まで、横断する約7,800kmのトランス・カナダ・ハイウエイの始点「マイル・ゼロ(Mile Zero)」標識があり、この道を走破した義足のランナー、テリー・フォックス像がある場所としても有名です。
- Royal British Columbia Museum
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- BC州の自然、文化、歴史を紹介するカナダでも貴重な博物館のひとつです
- 館内は3つのフロアーからなり、展示物は100万点以上に及びます。
- 3階は先住民族の歴史に関するギャラリーと近代史のギャラリーがあります。
- 2階は氷河期から現在に至るBC州の自然史を中心としたギャラリーです。
- 1階はジオグラフィックの世界を体験できる迫力満点のアイマックスシアターがあります。
気候
平均最高気温 | 平均最低気温 | |
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春:4月 | 13.6°C | 4.3°C |
夏:7月 | 22.4°C | 11.3°C |
秋:10月 | 14.2°C | 5.7°C |
冬:1月 | 7.6°C | 1.5°C |
- 2月初旬から春の気候になり3月には満開のサクラを楽しめます。
- 夏は乾燥した晴天が多く7月と8月はアウトドアのアクティビティに最適です。また、ブッチャートガーデンはバラを筆頭に様々な花で彩られます。
- 9月下旬から11月までの秋は気温が下がりますが穏やかな日が続きます。
- 冬はカナタで最も温暖なところです。冬の期間は短く、雪は滅多に降りません。
時差
標準時で日本よりも17時間遅く、サマータイム期間(毎年3月の第2日曜から11月の最初の日曜まで)では16時間遅くなります。
日本時間 | 現地時間 | |
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標準時 | 9:00 a.m. | 4:00 p.m. |
サマータイム | 9:00 a.m. | 5:00 p.m. |
公共交通機関
通学
- 市内はVictoria Regional Transit Systemによりバスが運行されています。
- 路線は豊富で通学にも便利ですし、郊外にも足を延ばすことができます。
遠出の観光等
- バス
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- ビクトリアと他の都市を結ぶ長距離バスの拠点はフェアモント・エンプレスホテル横にあるビクトリア・バス・ディーポです。
- ここからBC Ferries Connectorによりバンクーバー行きの直行バスが運行されています。
- 直行バスといってもバスに乗ったままフェリーに乗船するという路線で、所要時間は約4時間弱です。
- また、島内はTofino Busによりナナイモやキャンベルリバー、トフィーノ行きなどのバスが運行されています。
- 所要時間はナナイモまでが約2時間、キャンベルリバーまでが約6時間、トフィーノまでは約6時間半です。
- 更にナナイモからBCフェリーでホースシュー・ベイまで行きますと、フェリーターミナルとバンクーバーを結ぶシャトルバスが同社により運行されています。
» ●BC Ferries ConnectorのWebsiteはこちら
- 高速船
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- アメリカ・シアトルまではClipper Vacationsにより高速旅客船が運航されています。
- インナーハーバー(ダウンタウン)とシアトルのダウンタウンを結ぶのでとても便利です。
- 所要時間は2時間45分です。
» ●Clipper VacationsのWebsiteはこちら
日本からのアクセス
- 空の玄関口はビクトリア国際空港です。
- 直行便はありませんので、最低1回の乗り継ぎが必要です
- 日本からは直行便またはアジア経由でバンクーバーに入り、入国手続きを済ませ、国内線に乗り換えての現地入りが一般的です。
- アメリカ経由で直接ビクトリアに入ることもできます。
- バンクーバー空港からビクトリア行きの直行バスがBC Ferries Connectorにより運行されています。万が一の備えとして覚えておいて損はないと思います。
» ●詳細を見る
留学カウンセラーの目
留学先として突出してすごいという要素はありませんが、気候、町の規模、住民の人柄、移民の割合などバランスが取れていて馴染みやすい風土と言えます。日本からの近さを加味すると、初めての語学留学には最適です。
以前、お客さまから「息子はトロントを希望しているが、親としてはビクトリアに行かせたい」というご相談を受けたことがありますが、正にビクトリアは刺激よりも、万人に安心感を与えるところだと思います。
そんなビクトリアのお勧め時期は9月以降です。夏休み期間はジュニアのサマーキャンプなどで騒々しく、台風一過の9月から勉強に相応しい落ち着いた雰囲気の留学先になるからです。
カナダで最も温暖なところですので、秋スタートも検討の価値はあります。