新たなるスコットランド人の国
ハリファックスはカナダ東部、大西洋に面する半島からなるノバ・スコシア州の州都です。
ノバ・スコシアとはラテン語で「新たなるスコットランド人の国」という意味で、英仏間の植民地戦争時代に多くのスコットランド人がこの地に送られたことに由来します。
ハリファックスは大都市の持つ機能をコンパクトにまとめた住みやすい自然豊かな港湾都市で、天然の港は,冬でも凍結しないことや西ヨーロッパへ近いという地の利もあり、冬はカナダで最も活発な港となります。
大学・カレッジが7校あり、毎年3万人以上の学生が訪れる学生の街としても有名で、赤毛のアンの作者L.Mモンゴメリーさんはここのダルハウジー大学に通っていました。
また、市民の92%がネイティブスピーカーという英語環境も含めると、カナダの都市の中で最も留学に適していると言えます。
目次
市内の語学学校
公立校
私立校
» ●Apex Language and Career College
» ●Canadian Language Learning College
» ●Halifax Language Institute of Canada
» ●International Language Institute
» ●Oxford International Halifax
都市情報:ハリファックス
- カナダ東部、大西洋に面する半島からなるノバ・スコシア州の州都です。
- 都市圏人口は約35万人でカナダ大西洋岸地方最大の文化・経済の中心都市でもあります。
知っておきたいミニ歴史
- ノバスコシアには先住民族のミクマックの人々が狩りや釣りを生業にして居住していました。
- 1497年に探検家ジョン・カボットがこの地を探索し、その後フランス人の入植が始まり、入植地はアカディアと呼ばれました。
- 1605年にはアカディア人植民地の首都としてポートロワイヤルが建設されましたが、イギリスとの植民地争いはその後長く続き、英仏の統治が交互に繰り返されました。また、アカディア人は先住民族と争うことはなく、交易を通じてうまく共存していました。
- 英仏間の植民地争いが激しくなる中、1710年にはポートロワイヤルの戦いで半島にあるアカディアはイギリスに征服され、それまでチェブクトと呼ばれていたこの地はノバスコシアに改名されましたが、条約によりアカディア人はノバスコシアに留まることと信仰の自由が認められました。
- イギリスは1749年にフランス軍だけではなく、アカディア人、ミクマックからの攻撃にも備えるため、ノバスコシア植民地に首都を設け軍港を建設しました。
- 首都の建設並びに北米の交易に貢献した当時の商工会議所会頭のハリファックス伯爵2世の功績にちなんで首都はハリファックスと名付けられました。
- 1754年フレンチ・インディアン戦争が始まると、翌年アカディア人はついにイギリスにより半島から強制追放されることとなりました。
- この戦争でイギリスがフランスに勝利した結果、1763年のパリ条約でノバスコシアは正式にイギリス領となり、アカディア人の帰還も認められましたが、以前とは違う不毛な地での生活を余儀なくされました。
- 1867年ノバスコシア植民地はカナダ連邦に加盟し現在のノバスコシア州となりましたが、ノバスコシアの歴史は英仏抗争で翻弄されたアカディア人の歴史でもありました。
町の特徴と見どころ
- Halifax Public Gardens
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- パブリック・ガーデンは1867年のカナダ連邦結成の年にビクトリア朝の庭園として建設され、1984年にはカナダ国家史跡に指定されました。
- 公園内は広大な花壇や噴水、石の橋、池などがあり、結婚式に使われたり、夏は日曜の午後に無料のコンサートが開かれたりしています。
- 2003年のハリケーンJuanで多くの木が倒されるという被害を受け休園となりましたが、寄付を募り翌年の建国記念日には再開となりました。
- ダウンタウンにあり市民の憩いの場として、毎年おおよそ5月~11月まで開園しています。
- Halifax Waterfront
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- ダウンタウンに面した海沿いに様々なショップやギャラリー、レストラン、パブなどが建ち並ぶ観光エリアです。
- 海に沿って作られた散歩コースもあり美しい景観だけでなく海の香りも楽しむことができます。
- ハリファックス港では帆船によるクルーズからカヤッキングまで幅広くボートツアーを楽しむことができます。
- ウオーターフロントエリア内には、北米で最も古い現役の魚市場「Halifax Seaport Farmers’ Market」や1928~1971年までに100万人近い移民を受け入れてきた大西洋岸のゲートウエイで今は博物館になっている「PIER 21」などの見どころもあります。
- Halifax Citadel
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- シタデルとは1749年から小高いジタデルの丘に作られた4つの要塞で、ハリファックスの戦略的に重要な軍港をフランス軍などの敵から守る目的で建設されました。
- 1856年に完成した第四の砦はアメリカからの攻撃に備えるためのもので建設には28年がかかり、完成後、現在の星形になりました。
- 星形の要塞は函館の五稜郭と似ていることからハリファックスと函館市は姉妹都市になっています。
- シタデルはカナダ国家史跡に指定されており、現在は観光地としてスコットランドスタイルの衛兵交替の儀式や正午に空砲を打つなどして当時を再現しています。
- パブリック・ガーデンのすぐそばにあり、見晴らしは最高です。
- Peggy’s Cove
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- ペギースコーブは南海岸沿いにある趣のある漁村です。
- 狭い入り江に沿って家が腰をかけているような漁村はカナダ東海岸の原風景とも言えます。
- 1915年に建てられたペギースコープの灯台は数あるノバスコシア州の灯台の中でも写真の被写体として最も有名で、見るものを引きつけます。
- 灯台は今でもロブスター漁のボートなどの安全を見守っています。
- ハリファックスからの所要時間は車で約40分です。
- Lunenburg
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- ルーネンバーグは1753年に建てられた町です。
- イギリスがアカディア人やミクマック族を追い出して、外国人プロテスタントにこの地に入植するよう働きかけたのが始まりで、現在でも当時の入植者の末裔の多くが暮らしています。
- 町は帆船を作る木材に富んでいたため瞬く間に造船業の中心地として名が知られるようになり、有名な帆船ブルーノーズ号もこの地で作られました。
- 今も残る歴史的町並みは1995年にユネスコの世界遺産に登録され、現在は観光業が最大の産業になっています。
- ハリファックスからの所要時間は車で約1時間です。
気候
平均最高気温 | 平均最低気温 | |
---|---|---|
春:4月 | 9.1°C | -0.3°C |
夏:7月 | 23.8°C | 13.7°C |
秋:10月 | 13.1°C | 4.2°C |
冬:1月 | -1.3°C | -10.4°C |
- 3月から6月上旬までの春は毎日着実に気温が上がり、ハリファックス・パブリック・ガーデンズでは咲く花の数も増え、来園する市民の目を楽しませてくれます。
- 夏の気温は20°C台で気持ちの良い暖かさです。ビーチで水遊びをするのに最適な季節です。
- 9月下旬から11月までの秋は徐々に気温が下がり、最終的には氷点下になります。また、紅葉を見るために大勢の観光客が訪れます。11月は例年最も降水量の多い月です。
- 冬は内陸部に比べると温暖で雨が降ることもあります。
時差
標準時で日本よりも13時間遅く、サマータイム期間(毎年3月の第2日曜から11月の最初の日曜まで)では12時間遅くなります。
日本時間 | 現地時間 | |
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標準時 | 9:00 a.m. | 8:00 p.m. |
サマータイム | 9:00 a.m. | 9:00 p.m. |
公共交通機関
通学
- 市内はHalifax Transitによりバスと対岸のダートマスとを結ぶフェリーが運行されています。
- 路線は豊富ですので通学にも便利ですが、郊外への路線は限られています。
遠出の観光等
- 鉄道
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- カナダ大陸横断鉄道で有名なVIA Rail Canadaが走っています。
- 発着はダウンタウンにあるハリファックス駅ですので、とても便利です。
- 滞在期間中、オーシャン号でニューブランズウィック州の景色を車窓から楽しみながらモントリオールへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
- バス
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- ハリファックスと他の都市を結ぶ長距離バスの拠点はVIA鉄道のハリファックス駅構内にあるマリタイム・バスターミナルです。
- シャーロットタウン行のバスがMaritime Busにより運行されていますので、陸路でコンフェデレーションブリッジを渡って、絶景を楽しみながらプリンスエドワード島に入る約5時間の小旅行もお勧めです。
- ニューブランズウイック州最大の都市セント・ジョン行きのバスも同社から運行されており、所要時間は約7時間です。
- また、近距離ではユネスコの世界遺産に登録されたルーネンバーグ行きのバスも走っています。
- 丸一日かかりますが、トロントやニューヨーク行きのバスもGreyhoundにより運行されています。
日本からのアクセス
- 空の玄関口はハリファックス・ロバート・L・スタンフィールド国際空港です。
- 直行便はありませんので、最低1回の乗り継ぎが必要です。
- 日本からの直行便、またはアメリカ、アジア経由でカナダの主要都市に入り、入国手続きを済ませ、国内線に乗り換えての現地入りが一般的です。
- アメリカ経由で直接ハリファックスに入ることもできます。
» ●詳細を見る
留学カウンセラーの目
留学先としては実に優れた都市です。生活する上での利便性の高さに加え、自然豊かで地元の人々はとても優しくフレンドリーです。特に、市民のほとんどがネイティブスピーカーという英語環境は「素晴らしい」の一言です。
また、大学、カレッジが7校もあり、学生が多いので言語交換などを通して友達が作りやすい環境でもあります。
カウンセリングなど通してお客さまにハリファックス留学の良さまではご理解いただけるのですが、カナダ東海岸が非常に遠く感じられることで、ついつい近場のBC州に決める方が多いのも実情です。
思い切ってハリファックスに渡航する勇気があれば、留学成功の確率は飛躍的に上がることだけは確かなのですが。